【奢り奢られ論争】と婚活でモテる奢り方、モテない奢り方
SNSで炎上する火種になりがちな【奢り奢られ論争】
20年以上接客してきた経験の中で、男女間のお会計問題が発生する様々なケースを現場で見てきました
今回のブログは【奢り奢られ論争】が起こる背景や火種になる男女間の主張の違い
婚活でモテる奢り方、モテない奢り方を紹介していきます
記事を書いた人
20年間カウンター越しに『複雑に絡み合う人間模様』を見てきた元BARのマスターが、自分が経験した事+お客さんから聞いた話+お客さんを観察して発見した事をベースに記事を執筆しております、40代後半の既婚者、3人(小中高生) の父
目次
【奢り奢られ論争】が起こる背景
私が飲食店で接客する仕事をスタートした2003年→2013年頃くらいまでの飲食シーンでは下の①〜④が一般的
①先輩、上司が後輩に奢る
②年上が年下に奢る
③収入が多い、または臨時収入があった人が奢る
④男性が女性に奢る
『頑なに誰にも奢らない一部の割り勘派』を除くと
男性社会の中では年齢、職位、収入が上だったり多い人が『奢る』『多く支払う』ことが一般的で
男性が女性に奢ることも①②③と同列に一般的、当たり前という感覚のお客様が圧倒的に多数派でした
その理由も【男性が働いて女性を養う】的な昔の価値観の名残り、というよりは
女性に見返りを求めずに、良い意味で
『見栄を張る』『カッコつける』男性が今(2023年)より確実に多い時代でした
女性が上司だったり、年上だったり、収入が多い場合は④が適用されず、①②③が適用されることもありますし
男女の関係が職場の同期や学生時代の同級生などの同列の場合、割り勘が適用されることが多いので
男性が女性に奢るシーンは
年齢、職位、収入が明らかに自分より下の人に甲斐性をアピールしたい
もしくは女性に好意を持っていて、好かれたい場合です
好意を持っていれば同期や同級生、なんなら年上にも奢ります
つまり
男性が女性に奢る理由は主に3パターン
・立場的に奢らなきゃいけないシーン
・カッコつけたい、見栄を張りたいシーン
・相手の女性に好意を持っていて、好かれたいシーン
この3つのどれか、または複数の理由がある場合に
見返りを求めずに男性が女性に奢っていました
そして、その流れ(習慣)はいまだに根強く残っていますが
ここ10年(2013年〜2023年)で徐々に、年齢、職位、収入が上でも
奢らない、全額は出さない、毎回は奢らない、二軒目は出してもらう男性が
増えてきた印象があります
では、なぜ奢らない男性、奢られたい女性が増えてきたのでしょうか?
婚活している男女間の食い違う主張
【男女の主張の違い】が論争に発展する最大の理由で
食い違う主張や理由が複数あり、より論争を複雑化させています
複雑化させている、男女のそれぞれの理由とは?
男性が『奢りたくない』『奢れない』理由
①賃金問題と物価高騰
バブル経済崩壊後の30年で非正規雇用の増加、正社員の賃金上昇の鈍化で
賃金水準は下降線を描き、歴史的な物価高騰と増税で生活費を圧迫される
主にこの3つの要因により
外食に使える費用は減少し、結果=奢る回数や奢る機会が減った
無い袖は振れないから
②複数の約束を抱え費用捻出が困難
結婚相談所に入会したりマッチングアプリに登録して女性との出会いは増えたが
毎週複数のアポイントがあるので費用捻出が難しい状況になってしまったから
※大手の結婚相談所のルールでは『お見合いのお茶代』は男性が支払うと決まっている場合もあります
③頑なに誰にも奢らない割り勘派
場の空気感を微妙な雰囲気にしても、同調圧力に負けず男女、年齢に関わらず
必ず『割り勘』を申告する男性は以前から一定数いますが
ここ10年で割り勘派は徐々に増えてきている印象です
④コロナ禍で外食減少、奢り奢られ感覚が分からず
労働時間後の飲み会を強制参加、もしくは参加を強要する行為=パワハラに認定されてしまうリスクもあるので
上司は強要できず、部下には【飲み会の誘いを断る権利】が明確に発生しました
また、コロナ禍もあり会社の飲み会自体も減少、奢り奢られる機会も減り
世代を超えた【奢り奢られカルチャー】継承の機会が減少し
人に奢らなきゃいけない理由やタイミングがそもそも分からないから
⑥奢る価値を見出せない
女性の容姿、言動、態度が自分の好みではなく、奢る必要性を感じなかった
『もう一度会おう』とは思わないので、好意を持たれなくても良い=奢る必要がない
⑦反応を伺うため
『割り勘でも良いかな?』と言った時の反応を伺うタイプ
同じ割り勘派でも③とは違う思想
奢って相手の反応を伺う、態度をチェックするタイプの男性もいます
女性が『奢られて当然』と思う理由
①そもそも男が払うのが当然という意識
男性が働いて女性を養う=男性が支払って当然的な昭和の価値観に引っ張られ
稼いでいる人が払うのは常識という主張
②男性が誘ってきたんだから普通払うでしょ?の意識
あなたに誘われたから、時間をかけてデートの準備をし交通費を自費で負担して
待ち合わせ場所へ向かったのですが、食事代も払わなくてはいけないんですか?
あなたが奢るのは当然じゃない!?という主張
③お店を選んで予約したのはあなたでしょ?の意識
最初から割り勘って知っていたら、この店は却下、行くお店は自分で決めたかった
そもそも誘われた時点で割り勘なら断ってたかも!?
あなたが選んだお店に、あなたが誘ったんだから奢るのは当然、という主張
④割り勘してまで年上の男性とは会いたくないから、の意識
同世代ならまだしも『○歳以上年上の男性と割り勘してまで会いたくない』という主張
※○歳の設定は個人差あり
⑤『私も払います』って言ってもどうせ『いいよいいよ、大丈夫だよ』って言われるから
男性は見栄っ張りでカッコつけたがりだから、あえて支払いはせずカッコつけさせてあげてるのよ!、という主張
⑥美容院代、メイク、アクセサリーなど男性より女性は身だしなみに気を使い自己投資しているから
男性より身だしなみに投資しているので、身だしなみへの投資が少ない男性が払うべき、という主張
支払いを避け、投資した金額や労力を回収しようとする意識があるから
婚活で理想的な奢り奢られは?
婚活では【割り勘派】の男性より【奢る派】の男性の成婚率が高く
【奢られて当然派】の女性より【割り勘でも大丈夫派】の成婚率が高い、と言われています
男性は相手の女性に好意を持っていたり、好かれたいシーンでは
普段は割り勘派でも奢る派に鞍替えするので、成婚率も上がります
婚活は、男女平等や自己の主張を優先することが目的ではなく
理想の相手と結婚することが最優先なので
デート中『また会いたい!』って思う女性には
絶対に奢った方が良いです
(ライバルになる男性は奢っている可能性が高いですし)
数千円を割り勘にしてしまったことで、好意を持つ女性にフラれてしまうと
入会費や登録費など婚活にかかる他の費用も無駄になってしまいますので
本来の婚活の目的からブレずに活動することをオススメします
奢られたくない女性もいる
奢ってもらうのが当然と考える女性もいれば、奢られたくない女性もいます
理由はこんな感じ
①シンプルに『申し訳ない』と思う
②『お金を使って欲しくない』と思う
③図々しい女と思われたくない
④対等な関係でいたい
⑤自分の方が収入が多いから、年上だから
⑥そもそも誰とでも割り勘主義
⑦マウントを取られたくない、主導権を渡したくない
⑧見返りを求められたくない
⑨次に会うつもりがないから、借りをつくりたくない
②③は相手の男性に好意を持っている可能性あり
⑦⑧⑨は相手の男性に好意が無い、もう会いたくない
①④⑤⑥は好意があるか無いかは分からないが、経済的に自立しているイメージ
デート中の言動や雰囲気などから、奢られたくない理由を推測することも可能ですし
奢った時の女性のリアクションからは、金銭感覚や人柄、交際相手に向いているか?などを見極めるポイントにもなります
例としては
・きちんとお礼を言ってくれる、感謝してくれるならポジティブなイメージ
・奢られて当たり前の態度、『ご馳走様でした』が言えないなどはネガティブなイメージ
たかが飲食店の会計時のワンシーンですが
奢る方も奢られる方も【言動や思想】をチェックしています
婚活では、どのような奢り方がスマートなのでしょうか?
スマートなお会計、奢り方
①あらかじめ『今日は奢るよー』とか『ココは気にしなくて良いよ』と伝える
②女性がお手洗いに行っている間にお会計を済ませる
③『ちょっと電話してくるね』と言って席を立ちお会計を済ませる
④伝票や明細など、支払う金額の詳細を相手に見せない
どこかで聞いたことがあるような、よくあるお会計の方法ですが
基本奢る時はベタで全然良いです、奇抜、大袈裟なことをする必要性がないので
余計なことを言わずスマートに、当たり前の感覚で奢りましょう
事前に席会計なのか、レジ会計なのか確認しておくことも忘れずに
支払った後に女性から『次は私に出させて(ください)』って言われたら
コンビニか自販機でドリンクを奢ってもらうか、二次会で一杯だけ奢ってもらうなどして
『奢った回数は同じ』の状況にするのもアリです
NGなお会計、奢り方
①『ここは奢るんで次は払ってください』
わざわざ自分から言うべきではないし、相手が『次は私が払います』と言えなくなる
②『ちょっと高かったけど、全然大丈夫です』
余計なことは言わない、金額に関するワードは言わない方がスマート
③『大丈夫です、稼いでますから!』
知らんがな!だし、相手はもっと稼いでるかもしれないよ
④『もう払っておきました〇〇円でした』
恩着せがましい、金額の詳細を言わない方が絶対にモテます
⑤お会計が10,000円の場合、自分が7,000円払い女性に『3,000円でいいよ!』
自分が多く支払うことは、相手との関係性によっては全然アリなのですが
女性からしたら一応『ご馳走様』だけど対等感もない中途半端な感じ...,
それなら別に割り勘で対等が良いんですけど、という意見もよく聞きます
このケースなら、総額7,000円くらいのお店で全部奢った方が好感度上がります
まとめ
奢り奢られ問題は同姓よりも男女関係の中で発生しやすい問題
同姓同士では『なんとなく』のルールをお互い共有しているので、問題になりづらいですが
男女間の場合『この女性には奢りたくない』『この女性には奢る』
『この男性で割り勘はキツイ』『この男性なら割り勘でOK』など主張はバラバラ
ルールが全く適用されず、お互いの思惑とエゴが複雑に絡み合い【奢り奢られ論争】に発展していくのだと思います
逆にお互いのエゴがぶつかることなく、何の問題もなく自然に奢り、奢られている関係なら
相性バッチリのカップルになる可能性は高いですね!
昭和、平成前期の男性は女性に無条件に奢っていましたが
平成後期、令和の時代では自分が設定する条件をクリアしないと奢りたくない
男性が確実に増えています、その感覚が男女共に当たり前になれば【奢り奢られ論争】も終戦するのかもしれませんが
奢られて当然派女性の抵抗も予想されるので、終戦は難しいのかもしれません.....
『それってあなたの感想ですよね?』的な内容を紹介してきましたが
飲食店でお会計する時の参考になれば幸いです
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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